作風について
木、金属、コンクリート、石のどれかを組み合わせることが多いのですが、いつも主役は違います。構造体は、木造でも、鉄骨造でも、鉄筋コンクリート造でも大丈夫。そのプロジェクトにいちばん適した構造を選びます。どのプロジェクトでも「そのプロジェクトでしかできないこと」は何かを考えます。一つの建築が生まれる時、一つとして同じ前提はありません。土地の条件や環境、クライアントの生き方や思想、特別に入手しやすい素材等、様々な要素が絡まって、そのプロジェクトに特別な何かが必ずあります。そういう特別な何かを注意深く読み込んで融き解し、その場所、その時、その人としかつくり得ない世界を新たに紡ぎだしてゆくのが、私の建築のつくり方です。