築100年の古民家の改装、知識と経験が物を言います。
ご夫婦と、その娘さん家族が住む二世帯住宅です。
娘さん世帯の帰郷にともない大規模なリノベーションに踏み切りました。
リビングには、立派な日本庭園を愛でられるウッドデッキを併設。
リビングの引き戸を開けると空間がつながります。
天気が良かったのでその気持ちよさを存分に感じることができました。
玄関右には、昔からあった箪笥を。
奥行きがなかったので、取り付ける時に馴染む木材で箪笥に付け足したのですが、
全く違和感がなく、言われるまで気づきませんでした。
上り框の下にアクセントとして取り入れた旧居の欄間がイイ味を出しています。
玄関左には、広いウォークインクローゼットがあります。
天井を取っ払って年季のある梁や柱をあらわしたリビング。
背の低い日本家屋が一気に開放的になりました。
「将来は、梁の上に床を張ってロフトをつくっちゃいましょう!」と建築家の小西さん。
まだまだ夢は広がります。
右上には古い建具で点検口をつくりました。
まあるい照明が、柔らかい光をリビングに届けます。
キッチンからはリビングダイニングを眺められます。
お子さんが遊んでいるのを視界に入れながら料理ができるのが大きな魅力。
昔台所だった場所に設けた若夫婦の寝室。
旧居の梁を残しつつ、明るく過ごしやすい部屋に仕上がっています。
昔からあるサッシの内側に二重で窓を設けているので、断熱もバッチリです。
昔の家の記憶を活かしつつ、明るく暮らしやすい家へと生まれ変わったK邸。
築100年という歴史を随所に感じられる趣のある住まいには、
建築家の小西さんも施工のアイセイさんも口を揃えて
「いい家が出来た」と満足げでした。
嬉しそうに家中を案内して下さったお施主さんも印象的です。
設計・監理:小西雅哉さん
施工:(有)アイセイ