周辺が畑に囲まれたのどかな立地に、ごろりと転がったような外観が目を惹く『House-T』。
家の前面に伸びたコンクリートの庇。
これは、愛車を雨風から防ぐためのインナーガレージとしての役割。
ガルバリウム合板と耐久性がある木材であるレッドシダー、そしてコンクリートという異素材の組合せがおもしろいですね。
天井を張らず、家を支える構造材をデザインとして魅せた天井、栗の木を使用した床。
すっきりとしたシャープさの中に、木のやわらかさ・あたたかみを感じます。
リビングから縁側、そして庭へとゆるやかに繋がります。
個人的に「縁側」という空間が好きなのですが、何も言わずとも、とにかく気持ち良い。
本を片手に、天気の良い日はピクニックをするような気持ちで、豊かな時間が過ごせることでしょう。
箱に囲われたようなキッチン。
向かいはカウンター。
オール電化のIHコンロが多い中、ガスコンロを採用。
これから窓際に棚を作り、後ろには収納を配置し、コの字型のキッチンに。
窓の外に広がる畑、目の前には大好きな家族。
のびやかな気持ちで料理ができそうですね。
階段、寝室、子ども部屋からは1Fを臨むことができます。
子ども部屋の壁面にはボルダーが。
色とりどりのボルダーは、部屋のアクセントにもなっています。
寝室から子ども部屋へと伸びるロフト。
秘密基地のような空間。
ロフトからは、こんなことも。
1Fの洗面台。
白いタイルを使用した壁面、丸い洗面ボウル。
海外のホテルのような雰囲気ですね。
■『House-T』新築工事
設計・監理:伊藤 憲吾さん
施工:西日本土木(株)